6thワンマン Tokyo in Break

2018年4月19日

マイナビBLITZ赤坂というグループ史上最も大きなハコでのワンマンライブ。

テーマは「ブレイクの物語」、そして結果としての「普遍性の獲得」でした。前半パートでは「謎解き」を行ってもらうことで、テクノラネコに眠らされた・ちゃんたちを救い出します。

後半では目覚めた・ちゃんたちが、新衣装とVJ、豪華な照明とレーザーによって、メジャー(地上)アイドルのように演出されます。

そう、「Picture」が「・ちゃんたちを美しく表現」だとすれば、「・ちゃんたちをメジャーのアイドルとして演出」が今回のテーマでした。breakには目覚め、脱出といった「謎解き」パートに親和的な意味合いだけでなく、裂け目、急変、断絶、分岐点、機会・運などの意味があります。謎解きにおける目覚めは、アイドルが地下から地上へと進む物語とリンクしており、マイナビBLITZ赤坂という1回限りの集客が必要な場でそれを行うこと によって、想像力の中だけではなく現実においてブレイクを実現したいと思いました。

語義からわかるように、ブレイクには純粋なプラスの意味だけではなく、何らかの「損ない」や今までからの変化が伴います。謎解きクラスタというアイドルクラスタからは基本的にズレている人たちをお呼びしたのは、もちろん単なる集客的側面ではなく、それが変化の象徴となると思ったからです。

ライブに興味がない人やアイドルに興味がない人も、・・・・・・・・・に触れる仕組みをどう作るか。そしてそのような人たちとのコミュニケーション抜きには解くのが難しい謎(イベント)にしたいと思いました。

幾重もの意味で「ムラ」から「都市」へ、普遍的なアイドルへ。最初のキャッチコピーは「寂しくならなきゃ、謎じゃない」でした。・ちゃんたちにイタズラするテクノラネコを追い払ってしまうと・ちゃんたちは女の子の形を保てなくなるーというジレンマが、謎を解く=地上へと脱出する(メジャーになる)ことで寂しさが生じてしまうジレンマと、裏で隠れテーマとしてリンクしています。

マイナビBLITZ赤坂について

「ザ・ハコ」。

渋谷WWWや東京キネマ倶楽部と違い、特に内装から歴史性を感じにくく、スタッフもほぼ全てこちら側で用意する形、よく言えば自由度が高いが悪く言えば場の力を利用しにくい場所でした。

それでも「ブリッツらしさ」「ブリッツでやる意味」を考えたとき、思い当たったのが「登竜門としてのブリッツ」でした。多くのアイドルが、ブリッツをブレイクのきっかけとしている。であれば、ハコそのものに場所性や特殊性を感じにくくても、そのハコを利用してきた人たちの思い、「ブレイクしたい」という思いの集積が物語として見えない形で横たわっていると考えられないか。そんな思いで生まれた演出が上記の演出になります。

また今回は「場の力」でステージ上方の寂しさを埋めるのが難しいため、東京キネマ倶楽部では封印したレーザーを初めて導入しました。

動画

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