1stワンマン Tokyo in WWW

2017年9月4日

お披露目からちょうど1年であり、初めての大箱チャレンジとなった1stワンマンライブ。

開演前からスクリーンには同時間帯の街頭の様子が生放送され、開演が近づくと場内SEは・ちゃんたちのリアルタイム鼓動音へ、そして・ちゃん> たちが幕の向こうで生演奏するノイズへと変化して行きます(・ちゃんが生み出すノイズ)。

その後は白衣装王道パート。しかしパフォーマンスが進むにつれノイズに侵食されて行き(・ちゃんを分断するノイズ)、・ちゃん自身がノイズ> となる黒衣装パートでは、さまざまな「他の・ちゃん」たちがプロジェクションで投影されます。

街頭でリアルタイムに踊る・ちゃん、過去の・ちゃんの映像、さらにはそれらの重ねあわせ、ハッカドールにVJ。こういった視覚的ノイズだけで> なく、過去のアイドル楽曲が80曲同時に重ねられる演出も。あらゆる距離や時間を無化して混合し等価に並べてしまう都市・ウェブを表現しようとし ました。

最後の青衣装パートは逆に、その「ごった煮」からもう一度距離を取り戻し「私たち」になることを目指すパート。

「Tokyo in WWW」以後は白(王道、昔からあるイメージ)・黒(異端、都市と溶け合う・ちゃんたち)・青(私たち)のどれにでもなれる存在と> してさまざまな試みが続けられています。

渋谷WWWの元映画館という歴史、「www=world wide web」という名称から、演出におけるテーマと映画のイメージが導かれ、イベントの演出を「> 場の力」を参照して行う方法論が・・・・・・・・・において確立されたイベントでもありました。

渋谷WWW

渋谷WWWは元映画館。ここでやる以上、劇場性を感じさせ、またスクリーンを用いて、映画のイメージを導入したいと思いました。

ももいろクローバーZさんの映画『幕が上がる』がヒントになりました。『幕が上がる』は本編とメイキングが同時に劇場公開され、連続鑑賞することができます。アイドルの虚構性と映画の登場人物の虚構性が交差し、そこから逆説的になにか「ほんもの」みたいなものが生まれてくる感じ。

また、WWWという名称が「www = world wide web」を連想させながら、「いま、この瞬間に生きている音楽と表現の『現在』を発信していく場」>として作られたことも踏まえ、・・・・・・・・・らしさと同時に、それらのイメージを継承しつつ拡張できる演出を考えました。

映画『世界の終わりのいずこねこ』の上映と自身のラストライブを同時にWWWで行ったいずこねこさんの演出も大いに参照しました。

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